「うちの子、いま人間でいうと何歳くらいなんだろう?」——犬と暮らしていると、ふと知りたくなりますよね。よく「犬の1年は人間の7年」と言われますが、実はこれ、そのまま当てはめると正確ではありません。犬の歳のとり方は、最初の数年で一気に進み、その後ゆるやかになる。しかも体の大きさによっても変わります。このページでは、体格別の年齢早見表を中心に、換算の考え方と計算式、そして数字はあくまで目安であることまで、まとめて見ていきましょう。
犬の年齢を人間に換算する早見表(体格別)
まずは早見表から。犬の年齢が人間でいうと何歳にあたるか、小型・中型犬と大型犬に分けてまとめました。ただし、この数値は出典や体格によって差があり、あくまで目安としてご覧ください。
| 犬の年齢 | 小型・中型犬 | 大型犬 |
|---|---|---|
| 生後6か月 | 約9歳 | 約5歳 |
| 1歳 | 約15歳 | 約12歳 |
| 2歳 | 約24歳 | 約19歳 |
| 3歳 | 約28歳 | 約26歳 |
| 5歳 | 約36歳 | 約40歳 |
| 7歳 | 約44歳 | 約54歳 |
| 10歳 | 約56歳 | 約75歳 |
| 15歳 | 約76歳 | 約110歳 |
| 20歳 | 約96歳 | — |
表を見ると、2つのことに気づきます。ひとつは、1〜2歳のうちに人間の20歳前後まで一気に成長すること。もうひとつは、途中から大型犬のほうが年齢の進み方が速くなることです。この理由を、次で見ていきます。
「1年で7歳」は正確じゃない|換算の考え方と計算式
「犬の1年=人間の7年」という言い方は、目安としては手軽ですが、すべての年齢・犬種に一律で当てはめると実態からずれてしまいます。犬は生まれてから最初の1〜2年で急激に成長し、その後はゆるやかに歳を重ねていくからです。
広く使われている計算式は、体格ごとに次のようになっています。
- 小型・中型犬…2歳で人間の24歳。以降は1年ごとに約4歳ずつ加算(24+(犬の年齢−2)×4)
- 大型犬…1歳で人間の12歳。以降は1年ごとに約7歳ずつ加算(12+(犬の年齢−1)×7)
つまり「1年で7歳」に近いのは、実は大型犬の2年目以降だけ。小型・中型犬は「1年で約4歳」のペースです。手軽な7倍説は、こうして見ると「一部にだけ近い数字」だとわかります。

数字にすると、7歳の小型犬はもう人間でいう44歳あたり。まだまだ元気に見えても、体の中では着実に大人の後半にさしかかっているんだな、と。早見表は、健康を気づかうタイミングを教えてくれる目安でもありますね。
大型犬ほど早く歳をとる
早見表で大型犬のほうが後半に数字が伸びるのは、体の大きい犬ほど老化のスピードが速いためです。おもしろいことに、最初の1〜2年の成長は、大型犬のほうがむしろゆっくり。ところがその後は一気に加齢が進み、シニアと呼ばれる時期を迎えるのも小型犬より早くなります。
一般に、小型犬が10〜13歳ごろにシニア期に入るのに対し、大型犬は7〜8歳ごろから。平均寿命も大型犬のほうが短めの傾向です。だからこそ、大型犬は早めからシニア向けのケアや健康チェックを意識してあげると安心です。愛犬がいつからシニアかは、犬は何歳からシニア?もあわせてご覧ください。
2019年の新しい計算式(対数式)
近年では、より科学的に犬の年齢を換算しようとする研究も出ています。2019〜2020年にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが発表したもので、DNAの変化(メチル化)に注目し、「人間の年齢 ≒ 16 × ln(犬の年齢) + 31」という式を示しました(lnは自然対数)。
この式だと、犬の1歳は人間の約31歳、5歳で約57歳、10歳で約68歳、といった具合になります。ただし、これはあくまで研究段階のもので、犬種や体格による差までは反映しきれていません。一般家庭で手軽に使うには、前述の体格別の早見表のほうが実用的です。「そういう研究もある」という参考程度に知っておくとよいでしょう。
まとめ
犬の年齢を人間に換算すると、小型・中型犬は1歳で約15歳、2歳で約24歳、以降は1年に約4歳ずつ。大型犬は1歳で約12歳、以降は1年に約7歳ずつ進むのが目安です。「1年で7歳」という単純な7倍説は、大型犬の2年目以降に近いだけで、全年齢・全犬種に当てはめると不正確。犬は最初の1〜2年で一気に成長し、その後はゆるやかに歳を重ねます。大型犬ほど老化が速く、シニア期も早めに訪れます。2019年の対数式のような新しい換算法もありますが、家庭では体格別の早見表が実用的。ただし数値は出典や体格で差があるので、あくまで目安として、健康を気づかうきっかけに役立ててください。
「犬の年齢 人間 換算」についてのFAQ
Q. 犬の10歳は、人間でいうと何歳ですか?
A. 体格で変わります。小型・中型犬の10歳は人間の約56歳、大型犬の10歳は約75歳が目安です。同じ「10歳」でも、大型犬のほうがぐっと年上にあたるのがポイント。数字はあくまで概算で、出典によって多少前後します。10歳前後はどの体格でもシニア期にあたるので、健康診断の頻度を見直したい時期です。
Q. 「犬の年齢×7」で計算してはいけないのですか?
A. 目安としては手軽ですが、ズレが大きい点に注意です。7倍説は、人の寿命を犬の寿命でざっくり割った数字が広まったものとされます。実際に計算してみると、たとえば2歳の小型犬は7倍なら14歳ですが、本当は24歳前後——若い時期ほど実年齢よりぐっと低く出てしまうのです。とくに1〜2歳の成長期はズレが大きいので、体格別の早見表を使うほうが実感に近くなります。
Q. サイトによって換算年齢の数字が違うのはなぜですか?
A. 元にしている基準が違うからです。犬の年齢換算には環境省のガイドラインや複数の研究チャートがあり、どれを採用するかで「1歳=15歳/17歳」のように差が出ます。どれかひとつだけが正解というわけではありません。だからこそ、細かい1歳の違いにこだわるより、「だいたいこのくらいのライフステージ」という大枠でとらえるのがおすすめです。
Q. 子犬のうちは、人間だと何歳くらいのペースで育ちますか?
A. 驚くほど速いです。生後6か月で人間の約9歳(小型・中型犬)、1歳になるころには約15歳と、あっという間に子どもから思春期を駆け抜けます。この時期は体も心も大きく育つ大切な時。しつけや社会化を進めるうえでも、この成長の速さを頭に入れておくと、接し方のヒントになります。
本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。