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子犬に手を甘噛みされて「かわいいけど、これいつまで続くの?」と気になっている方は多いはずです。噛み癖は成長とともに落ち着くことが多いものの、放っておくと大人になっても残ることがあります。しかも「じゃれ噛み」と「本気の噛みつき」では対応がまったく違います。このページでは、噛み癖が続く時期の目安から、甘噛みと本気噛みの見分け方、正しい直し方、やってはいけないNG対応まで、順番に見ていきます。
犬の噛み癖はいつまで?時期の目安
子犬の甘噛みがいちばん激しくなるのは、だいたい生後4〜6か月ごろ。ちょうど乳歯から永久歯に生え変わる時期と重なり、歯ぐきのむずがゆさから何でも噛みたがります。歯の生え変わり自体は生後6〜7か月ごろには落ち着きますが、噛む頻度がさらに減ってくるのは1歳前後が目安です。個体差が大きく、早い子は半年ほどで落ち着く一方、遊びの延長で2〜3歳まで噛みが多い子もいます。
「時期が来れば勝手に直る」わけではない
気をつけたいのは、放っておけば必ずおさまるとは限らないことです。子犬のうちに「人の手を噛んでいい」と覚えてしまうと、体が大きくなってもその癖が残ります。落ち着きやすい時期があるとはいえ、その間にきちんと教えておくことが、後々ラクになるコツです。

うちのシロも子犬の頃はスリッパも手も噛み放題でした!でも「いつか直る」と待つより、その時期にちゃんと向き合ったほうが、結局は早く落ち着いた気がします。
まず「甘噛み」か「本気噛み」かを見分ける
噛み癖への対応でいちばん大事なのが、その噛みが「甘噛み」なのか「本気噛み」なのかを見極めることです。この二つは原因も対処もまったく別物で、ごっちゃにすると逆効果になることもあります。次のポイントで、まずはタイプを見分けてみてください。
こんなときは甘噛み(遊び・じゃれ)
- しっぽを振ったり、体をくねらせたりして楽しそう
- 歯を軽く当てる程度で、血が出るほどは噛まない
- 遊びやかまってほしいときに出る
- 子犬に多い
こんなときは本気噛みの可能性
- 唸る・歯をむく・体をこわばらせる
- 犬歯が刺さり、血が出るほど強く噛む
- 触られた・フードやおもちゃを取られそうになった瞬間に噛む
- 怖がっている、痛がっている様子がある
甘噛みはしつけで落ち着かせていけますが、本気噛みは恐怖や防御、痛みが背景にあることが多く、無理に叱ると悪化します。本気噛みが見られる場合は、後半で触れるように専門家への相談を検討してください。

友人が「じゃれてるだけ」と思って放っていたら、実は触られるのが嫌で唸っていた、というケースがありました。見分けを間違えると対応もずれてしまうので、ここは丁寧に見てあげたいところです。
甘噛みの原因を知っておく
子犬の甘噛みには、いくつかの分かりやすい理由があります。原因が分かると、対処の方向も見えてきます。多くは成長過程で自然に出るもので、叱るべき「悪いこと」ではありません。
歯の生え変わりのむずがゆさ
乳歯が抜けて永久歯が生えてくる時期は、歯ぐきがむずがゆくて何かを噛みたくなります。人間の赤ちゃんが歯固めを噛むのと同じ感覚です。
遊び・興奮・かまってほしい
じゃれ遊びの延長や、飼い主の反応を引き出したくて噛むこともあります。噛むと構ってもらえると学習すると、噛みが増えてしまうこともあります。

甘噛みって「悪い子だから」ではなく、成長のサインでもあるんですよね。そう思うと、頭ごなしに叱る気持ちも少しやわらぎます。
犬の噛み癖の直し方(基本のステップ)
甘噛みを直す基本は、「噛んでも良いことは起きない」と「噛んでいいものはこれ」を、根気よく伝えることです。難しいテクニックはいりません。次の流れを一貫して続けるのが、いちばんの近道です。
1. 噛まれたら遊びを中断する
手を噛まれたら、短く「痛い」と伝えて遊びをやめ、数十秒その場を離れるか無視します。「噛むと楽しい時間が終わる」と経験してもらうのが狙いです。大げさに騒ぐと逆に喜ばせてしまうので、静かに、あっさりと。
2. 噛んでいいおもちゃに誘導する
手や家具を噛みそうになったら、噛んでいいおもちゃにさっと置き換えます。「これなら噛んでいい」を教えていくと、噛む対象が正しい方向に向かっていきます。
3. 興奮させすぎない・一貫性を保つ
興奮が高まると噛みも激しくなるので、遊びは適度なところで落ち着かせます。そして何より、家族みんなで対応をそろえること。ある人は許してある人は叱る、では犬が混乱してしまいます。

「痛い」と言ってすぐ遊びをやめる、これを家族で徹底しただけで、うちはかなり変わりました。地味ですが、一貫性がいちばん効くと実感しています。
やってはいけないNG対応
よかれと思ってやりがちな対応の中に、実は逆効果なものがあります。とくに、痛みや恐怖で噛みをやめさせようとするやり方は、今の考え方では推奨されていません。
叩く・怒鳴る・マズルを強くつかむ
叩いたり大声で怒鳴ったり、口(マズル)を強くつかんで押さえつけたりする方法は、避けてください。一時的にやめたように見えても、犬は「手が怖い」「近づくと痛いことをされる」と学習し、恐怖からかえって強く噛むようになることがあります。飼い主との信頼関係も損なわれます。
噛ませたまま放置する
逆に「そのうち直るから」と噛ませ放題にするのも考えものです。人の手を噛む習慣がついてしまうと、成犬になってから直すのは大変です。叱るのでも放置でもなく、「教える」の姿勢が大切です。

知人の実家の犬は昔、しつけ本どおりにマズルをつかまれて育てられ、逆に手を怖がる犬になってしまったそうです。今は逆効果とされる方法なので、情報のアップデートは大事だなと感じます。
家具を噛む・留守番中の噛み癖
飼い主がいるときは平気なのに、留守番中に家具やクッションを噛んでボロボロにする——これは歯の生え変わりとはまったく別の話で、原因の多くは退屈やストレス、寂しさです。
退屈・運動不足を解消する
エネルギーが有り余っていると、噛んで発散しようとします。留守番前にしっかり散歩や遊びで満足させ、留守中は知育おもちゃなど、噛んでいいもので気を紛らわせられるようにしておくと変わってきます。
寂しさ・分離不安が背景のことも
留守番のたびに決まって激しく噛む、破壊が続くという場合は、分離不安が関係していることもあります。留守番そのものの不安をやわらげる工夫については、共働きの犬の留守番や犬の一人暮らし留守番の記事もあわせて参考にしてください。

留守番中の家具噛みは「困った行動」に見えて、実は退屈や不安のサインだったりします。叱るより、原因のほうに手を打つと落ち着くことが多いですよ。
本気噛み・唸るときの考え方
唸る、歯をむく、血が出るほど噛む——こうした本気噛みは、甘噛みと同じ方法で対処してはいけません。多くは恐怖や自己防衛、痛み、フードやおもちゃを守ろうとする気持ちが引き金になっており、無理に叱ると危険が増すこともあります。
まず原因を取り除く発想で
触られるのが嫌なら無理に触らない、痛がっているなら体に不調がないか確認する、というように、噛む「引き金」を減らす方向で考えます。力で抑え込もうとするほど、犬は必死に抵抗します。
自己判断で矯正しようとしない
本気噛みは、飼い主だけで無理に直そうとするとケガのリスクもあります。次の章のとおり、早めに専門家の力を借りるのが安全です。

本気で唸る子に「なめられちゃダメ」と力で対抗するのは、今はおすすめされていません。怖がっているのを責めても逆効果なので、プロに頼るのがいちばんだと思います。
小型犬と大型犬で危険度が変わる
同じ噛み癖でも、体の大きさによってリスクの大きさは変わります。ここは意外と見落とされがちですが、大型犬ほど「早めに、しっかり」教えておく必要があります。
大型犬は子犬のうちから真剣に
大型犬は成長すると力もあごの強さも段違いになり、成犬になってからの本気噛みは大ケガにつながりかねません。子犬のうちの甘噛みを「今は小さいからかわいい」で済ませず、早い段階で向き合うことが大切です。小型犬でも油断は禁物で、噛みが習慣化すれば同じように苦労します。

友人の家の大型犬も、子犬の頃は甘噛みがかわいくてつい許していたそうです。でも半年後にはあごの力が段違いになっていて、教えるなら早いうちだと痛感したと話していました。
直らない・ひどいときは専門家へ
いろいろ試しても噛み癖が改善しない、本気噛みや唸りが出る、という場合は、早めに専門家に相談しましょう。噛み癖は放置するほどこじれやすく、自己流で長引かせるより、早く手を借りるほうが結果的に近道です。
相談先の選び方
しつけ中心ならドッグトレーナー、恐怖や攻撃性など心の問題が絡むなら、獣医師や動物行動の診療を行う病院が頼りになります。急に噛むようになった場合は、どこか痛みや病気が隠れていることもあるので、まずはかかりつけの獣医師に相談すると安心です。

知人はトレーナーに相談するのを「甘え」だと思っていたそうですが、頼ってみたら早く解決したと話していました。「しつけがうまくいかない=飼い主失格」ではありません。プロに頼るのも、その子と長く仲良く暮らすための前向きな選択です!
まとめ
犬の噛み癖は、乳歯の生え変わる生後4〜6か月ごろにピークを迎えます。歯の生え変わり自体は生後6〜7か月ごろに落ち着き、噛む頻度が減ってくるのは1歳前後が目安ですが、個体差が大きく、教えなければ大人になっても残ります。まずは甘噛みか本気噛みかを見分けることが第一歩。甘噛みは「噛まれたら遊びを中断」「噛んでいいおもちゃに誘導」「家族で一貫」の基本ステップで根気よく。叩く・怒鳴る・マズルを強くつかむといった対応は、恐怖からかえって悪化させるため避けましょう。留守番中の家具噛みは退屈や不安が原因のことも多く、そこに手を打つのが有効です。本気噛みや唸り、改善しないケースは、無理をせず早めにトレーナーや獣医師に相談してください。
「犬の噛み癖はいつまで」についてのFAQ
Q. 犬の噛み癖はいつピークになりますか?
A. 子犬の甘噛みは、乳歯から永久歯に生え変わる生後4〜6か月ごろがピークになりやすいです。歯の生え変わり自体は生後6〜7か月ごろに落ち着き、噛む頻度が減ってくるのは1歳前後が目安ですが、個体差があり、遊び噛みが2〜3歳まで残る子もいます。
Q. 犬が噛む癖を直す方法はありますか?
A. 甘噛みなら、噛まれたら短く「痛い」と伝えて遊びを中断し、噛んでいいおもちゃに誘導するのが基本です。興奮させすぎないこと、家族で対応をそろえることも大切です。叩く・怒鳴るといった方法は逆効果なので避けましょう。
Q. 犬が噛みつく理由は何ですか?
A. 子犬の場合は歯のむずがゆさや遊び・興奮が中心です。成犬の本気噛みは、恐怖や自己防衛、痛み、フードやおもちゃを守ろうとする気持ちなどが引き金になることが多く、原因によって対処が変わります。
Q. 噛み癖が直らないときはどうすればいいですか?
A. いろいろ試しても改善しない、本気噛みや唸りが出る場合は、早めにドッグトレーナーや、動物行動の診療を行う獣医師に相談しましょう。急に噛むようになったときは、痛みや病気が隠れていることもあるため、まず獣医師の診察がおすすめです。
本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。