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犬のシャンプーは、月に1〜2回ほどを目安に、その子の状態に合わせた頻度と正しいやり方で行うことが、皮膚トラブルを防ぐ基本です。「犬のシャンプーって、どのくらいの頻度が正解?」「入れ方は、これで合ってる?」——愛犬のお風呂について、迷ったことはありませんか。シャンプーは、洗いすぎても、洗わなすぎても、皮膚のトラブルのもと。頻度と、正しいやり方が大切です。とくに、洗ったあとの「生乾き」は、皮膚病の原因にもなります。犬のシャンプーの頻度と、正しい入れ方と注意点を、順を追って見ていきます。
犬のシャンプーの頻度|洗いすぎも洗わなすぎもダメ
犬のシャンプーの頻度は、月に1〜2回ほどが、ひとつの目安です(犬種や、被毛・皮膚の状態、生活環境で変わります)。長毛の子や、皮脂の多い子は多めに、短毛で室内中心の子は少なめでも、といった具合に、その子に合わせて調整します。
大切なのは、「洗いすぎ」も「洗わなすぎ」も、よくないということ。
- 洗いすぎ…皮脂を落としすぎて、皮膚のバリアをこわし、乾燥・かゆみ・フケなど、かえって皮膚トラブルのもとに
- 洗わなすぎ…皮脂や汚れ、古い角質がたまり、細菌やマラセチア(酵母)が増えて、皮膚炎やにおいのもとに
なお、皮膚病のある子は、話が別です。獣医師の指示する薬用シャンプーを、指示された頻度で使います(治療のために、通常より多く洗うこともあります)。自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談してください。
正しいシャンプーの入れ方と手順
正しいシャンプーの入れ方は、ブラッシングから完全な乾燥まで、次の手順でやさしく行うのが基本です。
- ①ブラッシング…洗う前に、毛玉や抜け毛を取り除きます(毛玉は濡れると固まって悪化します)
- ②ぬるま湯で濡らす…35〜38度ほどのぬるま湯で、お尻や足など後ろから、顔は最後に。熱いお湯はNGです
- ③犬用シャンプーを泡立てて洗う…原液を直接つけず、泡で。指の腹で、爪を立てずにやさしく。顔まわりは、シャンプーをつけず、タオルなどで拭う程度に
- ④すすぎは、残さず徹底的に…すすぎ残しは、皮膚炎・かゆみの大きな原因。とくに脇・内もも・指の間・お腹を、しっかり流します
- ⑤タオルドライ…吸水タオルで、しっかり水分を取ります(ドライヤーの時間が短くなり、犬の負担も減ります)
- ⑥ドライヤーで、完全に乾かす…30センチほど離し、同じ場所に当て続けない。根元から、ブラッシングしながら
共通の注意として、顔や耳に水を入れないこと(外耳炎の原因になります)。とくに⑥の乾かしは重要で、次に説明します。
【注意】人間用はNG・生乾きはNG|その理由
人間用シャンプーと生乾きは、どちらも皮膚トラブルのもとになるため、とくに避けたい2つです。やってはいけないことのなかでも、とくに知っておいてほしいのが、次の2つです。
ひとつめは、人間用のシャンプーを使わないこと。理由は、肌の性質(pH)が違うから。人の肌は弱酸性ですが、犬の肌は中性〜弱アルカリ性です。人間用は、犬には刺激が強く、皮膚のバリアや、常在菌のバランスをこわして、皮膚トラブルや、被毛のパサつきの原因になります。必ず、犬専用のシャンプーを使いましょう。
ふたつめは、「生乾き」で放置しないこと。洗ったあと、自然乾燥や、生乾きのままにすると、湿った皮膚で、雑菌やマラセチア(酵母)が増えて、皮膚炎やにおいのもとになります。とくに、毛の密な犬種は、表面が乾いても、根元が濡れていることが多いので、注意が必要。ドライヤーで、根元まで、しっかり完全に乾かしてください。ほかにも、熱いお湯、ゴシゴシ洗い・爪を立てる、すすぎ残し、耳に水を入れる、体調が悪いときやワクチン直後のシャンプーは、避けましょう。

友人が、愛犬を洗ったあと、「早く遊びたくて」生乾きのままにしていたら、皮膚が赤くなって、においも出てきたそうです。獣医さんに「生乾きはマラセチアが増えるよ」と言われ、それからは、面倒でも根元までしっかり乾かすように。乾かしを甘く見ていた、と反省していました。
子犬はいつから?嫌がる子への慣らし方
子犬のシャンプーは、混合ワクチンのプログラムが終わってから(最終接種の1〜2週間後)が目安です。それより前や、接種の直後は、体力や免疫の面から避け、こうした洗えない時期の汚れは、蒸しタオルや、ペット用のウェットティッシュで、部分的に拭き取ってあげましょう。
シャンプーを嫌がる子には、無理をせず、少しずつ慣らすのがコツ。子犬のうちから、お風呂場や、水、ドライヤーの音に、段階的に慣らし、短時間から始めます。できたら褒めて、おやつをあげて、「お風呂=良いこと」と、良い記憶に結びつけましょう。そして、日ごろのブラッシングや、部分洗い・拭き取りで、汚れを落としておくと、シャンプーの回数を増やさずに、清潔を保てます(洗いすぎを防げます)。どうしても嫌がる、大型犬で大変、皮膚のトラブルがある、というときは、無理をせず、トリミングサロンや動物病院にお願いするのも、よい選択です。
まとめ
犬のシャンプーの頻度は、月1〜2回ほどが目安で、その子の犬種や皮膚の状態に合わせて調整します。大切なのは、洗いすぎ(皮膚バリアをこわす)も、洗わなすぎ(皮膚炎・におい)も、よくないこと。入れ方は、ブラッシング→ぬるま湯(35〜38度)で後ろから濡らす→犬用シャンプーを泡でやさしく→すすぎ残しなく→タオルドライ→ドライヤーで完全に乾かす、が基本。とくに、人間用シャンプーは、肌のpHが違うのでNG、そして生乾きは、マラセチアが増えて皮膚炎のもとなので、根元まで完全に乾かすことが重要です。子犬は、ワクチン完了後(最終接種の1〜2週間後)から。嫌がる子は少しずつ慣らし、日ごろのブラッシングや拭き取りで、洗いすぎを防ぎましょう。皮膚病のある子は、獣医師の指示に従ってください。
「犬 シャンプー」についてのFAQ
Q. 犬のシャンプーは、どのくらいの頻度がいいですか?
A. 月に1〜2回ほどが、ひとつの目安です。ただし、犬種や、被毛・皮膚の状態、生活環境によって変わります。長毛の子や皮脂の多い子は多めに、短毛で室内中心の子は少なめでも大丈夫です。大切なのは、洗いすぎも、洗わなすぎも、よくないということ。洗いすぎると、皮脂を落としすぎて、皮膚のバリアがこわれ、乾燥やかゆみのもとに。逆に、洗わなすぎると、汚れや皮脂がたまって、細菌やマラセチアが増え、皮膚炎やにおいの原因になります。その子に合った頻度を見つけましょう。なお、皮膚病がある子は、獣医師の指示する薬用シャンプーを、指示された頻度で使ってください。自己判断は避けましょう。
Q. 犬に、人間用のシャンプーを使ってはいけませんか?
A. 使わないでください。理由は、人と犬とで、肌の性質(pH)が違うからです。人の肌は弱酸性ですが、犬の肌は中性〜弱アルカリ性。人間用のシャンプーは、犬の肌には刺激が強く、皮膚のバリアや、皮膚を守る常在菌のバランスをこわしてしまいます。その結果、乾燥やかゆみ、皮膚トラブル、被毛のパサつきなどの原因になります。必ず、犬専用のシャンプーを使ってください。犬用は、犬の肌に合わせて作られていて、種類も豊富です。皮膚が敏感な子には、低刺激のものや、獣医師おすすめのものを選ぶとよいでしょう。もし人間用で洗ってしまい、皮膚に赤みやかゆみが出たら、動物病院に相談してください。
Q. シャンプーのあと、なんだか臭います。なぜですか?
A. 「生乾き」が原因のことが多いです。洗ったあと、しっかり乾かさずに、自然乾燥や生乾きのままにすると、湿った皮膚で、雑菌やマラセチア(酵母)が増えて、においや、皮膚炎の原因になります。とくに、毛が密な犬種は、表面が乾いたように見えても、根元がまだ濡れていることが多いので、注意が必要です。対策は、シャンプーのあと、タオルでよく水分を取ってから、ドライヤーで、根元まで、しっかり完全に乾かすこと。ほかにも、すすぎ残しが、においの原因になることもあります。乾かしてもにおいが取れない、皮膚に赤みやべたつき、かゆみがある、というときは、皮膚炎などのことも。動物病院で相談してください。
Q. 子犬は、いつからシャンプーできますか?
A. 子犬のシャンプーは、混合ワクチンのプログラムが終わってから(最終接種の1〜2週間後)が目安です。おおむね、生後4か月ごろからが目安になります(ワクチンの回数・時期で前後します)。それより前や、ワクチン接種の直後は、体力や免疫の面から、避けたほうが安心です。それまでの間、汚れが気になるときは、蒸しタオルや、ペット用のウェットティッシュで、やさしく拭き取ってあげましょう。シャンプーを始めるときは、子犬のうちから、お風呂場や水、ドライヤーの音に、少しずつ慣らすのがコツ。短時間から、褒めながら、「お風呂=良いこと」と覚えてもらいましょう。無理をすると、お風呂嫌いになってしまうので、焦らず、その子のペースで進めてください。
本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。