犬の耳掃除の頻度とやり方は?綿棒NGと受診の目安をイメージできる記事のメイン画像

犬の耳掃除は、健康な子ならおおむね月1〜2回が目安。毎日ゴシゴシとお手入れする必要はありません。とはいえ、垂れ耳の子や汚れやすい子はもう少し気にかけたいなど、その子に合った頻度とやり方があります。しかも方法を間違えると、かえって耳を傷めてしまうことも。頻度とやり方の基本から、やってはいけないNG、外耳炎など受診を考えたいサインまで、順に見ていきます。

犬の耳掃除の頻度の目安と考え方

犬の耳掃除の頻度の目安と考え方

耳掃除の頻度は、汚れやすさによって変わります。ひとつの目安として、次のように考えるとよいでしょう。

  • 耳のチェック…週に1回ほど、耳の中をのぞいて汚れやにおいを確認
  • 本格的な耳掃除…月に1〜2回程度。汚れていなければ無理に行わなくても問題ありません
  • 垂れ耳・汚れやすい子…トイプードルやコッカースパニエル、ダックスフンドなど、耳が垂れて中が蒸れやすい犬種は、汚れの様子を見ながらやや多めに

サイトによって「月1〜2回」「週1回」など数字に幅がありますが、これは犬の体質や耳の形で個体差が大きいから。とくに湿度の高い梅雨〜夏は耳が汚れやすくなるので、季節によっても調整してあげましょう。大切なのは回数そのものより、「汚れているか」を見て判断することです。

柴田ママ
柴田ママ@shibata_mama
執筆者のひとこと

トリマーさんに聞くと、「家では奥まで攻めず、見える所だけで十分ですよ」とよく言われるそう。お手入れのプロでも、家庭では「軽く」が基本なんですね。汚れたら拭く、きれいならそっとしておく——それくらいの気楽さでちょうどいいようです。

犬の耳掃除の正しいやり方の手順

犬の耳掃除の正しいやり方の手順

犬の耳掃除のやり方は、犬用のイヤークリーナー(耳洗浄液)とコットンやガーゼの2つがあれば、家庭でのお手入れは十分です。手順を見ていきましょう。

まず、コットンにイヤークリーナーをたっぷり含ませます。そのコットンで、耳の内側の見える範囲だけを、汚れを拭き取るようにやさしくぬぐいます。耳の入り口から、指が届く範囲で問題ありません。奥まで無理に掃除しようとしないことが大切です。犬が嫌がるときは一度に全部やろうとせず、少しずつ・短時間で。終わったらおやつを与えるなど、「耳掃除=いいことがある」と覚えてもらうと、次回がぐっとラクになります。

犬の耳掃除でやってはいけないこと

犬の耳掃除でやってはいけないこと

犬の耳掃除でやってはいけないのは、綿棒を奥に入れる・やりすぎ・消毒液の使用などです。よかれと思ってやったことが、耳のトラブルにつながることもあるので、次の点に気をつけてください。

  • 綿棒を耳の奥に入れる…多くの専門家が勧めない方法です。汚れを奥に押し込んだり、耳の中を傷つけたりするおそれがあります。使うなら見える範囲のみに
  • やりすぎ…耳垢には、耳を守る自然な働きもあります。きれいなのに毎日掃除すると、その働きを妨げてしまうことも
  • 消毒液やウェットティッシュ…人用のものや刺激の強い液体は避け、犬用のイヤークリーナーを使いましょう
  • ゴシゴシこする…デリケートな部分なので、力を入れず、やさしく拭き取る程度に

「しっかりきれいにしよう」と力を入れるより、「軽く・見える範囲だけ・やりすぎない」が、健康な耳を守るコツです。

外耳炎を疑うサインと受診の目安

外耳炎を疑うサインと受診の目安

外耳炎など耳のトラブルは、次のようなサインが見られたら疑われ、掃除で対応しようとせず動物病院に相談するのが基本です。耳掃除のときは、耳の状態もあわせてチェックしましょう。

  • 耳から強いにおい(酸っぱい・くさいにおい)がする
  • 耳の中が赤い、腫れている
  • 黒っぽい・黄色いドロッとした耳垢が多い
  • しきりに耳をかく、頭をブンブン振る
  • 耳を触られるのを痛がる・嫌がる

とくに垂れ耳の犬種は外耳炎になりやすいので、ふだんから耳の様子を気にかけてあげると安心です。耳のにおいやかゆみが気になるときは、犬の耳が臭い・耳をかく原因とお手入れもあわせてご覧ください。すでに赤みやにおいなどの異常があるときは、自己流で掃除すると悪化させることもあるため、まずは受診を。自宅でのお手入れが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンにお願いするのもよい方法です。

まとめ

犬の耳掃除は、健康な子なら月1〜2回が目安で、週1回ほど耳をチェックして汚れていたらお手入れ、という程度で十分です。垂れ耳の犬種や、梅雨〜夏の湿気の多い時期は、様子を見ながらやや多めに。やり方は、犬用イヤークリーナーを含ませたコットンで、見える範囲だけをやさしく拭くのが基本。綿棒を奥に入れる・やりすぎる・消毒液を使う、はNGです。そして、強いにおい・赤み・黒っぽい耳垢・頻繁に頭を振る、といったサインは外耳炎などの可能性があるので、掃除で済ませず動物病院へ。回数にこだわりすぎず、その子の耳の状態を見ながら、無理のないお手入れを続けてあげてください。

「犬 耳掃除 頻度」についてのFAQ

Q. 犬の耳掃除は、どのくらいの頻度ですればいいですか?

A. 健康な耳なら、本格的な耳掃除は月1〜2回で十分です。判断のコツは、週1回ほど耳をのぞいて「汚れやにおいがあるか」を見て、あれば掃除・なければお休み、と汚れを基準に決めること。垂れ耳の子や、梅雨〜夏の湿気が多い時期は汚れやすいので少し増やします。逆に、立ち耳で乾いた耳の子は、月1回でも多いくらいのこともあります。

Q. 犬の耳掃除に綿棒を使ってもいいですか?

A. 耳の奥に入れる使い方は勧められません。おすすめは、犬用イヤークリーナーを含ませたコットンを指先に巻き、指が届く「見える範囲」だけをやさしく拭く方法です。綿棒より広い面でぬぐえて、汚れを奥に押し込む心配もありません。指より奥の汚れが気になるときは、自分で取ろうとせず、動物病院で洗浄してもらうのが安全です。

Q. 耳掃除をやりすぎるとよくないと聞きました。本当ですか?

A. はい、やりすぎも禁物です。耳垢には耳を守る働きがあり、毎日のように掃除すると、かえって耳を傷めたり汚れやすくしたりすることも。具体的には、汚れていないのに毎日拭くのは明らかにやりすぎです。健康な耳なら「週1回のチェックで汚れたときだけ、本格掃除は月1〜2回」で十分。「念のため毎日」は必要ありません。

Q. 犬の耳が急にくさい・赤いのですが、耳掃除で治りますか?

A. いいえ、掃除では治りません。強いにおいや赤み、黒っぽい耳垢、しきりに頭を振るといった様子は、外耳炎などのトラブルのサイン。放っておくと悪化・慢性化することもあるため、早めに受診してください。受診時に「いつから」「においや耳垢の色」を伝えるとスムーズです。市販の洗浄液で自己流に対処せず、まず獣医師に診てもらいましょう。

本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

柴犬のシロと暮らして10年。ペットホテル選びで何度も失敗した経験から、このメディアを立ち上げました。愛犬が安心して過ごせる預け先を、飼い主さんと一緒に探していきます。