犬の飛びつきをやめさせるには?理由とNG行動をイメージできる記事のメイン画像

犬の飛びつきは、「飛びついても、いいことは起きない」と一貫して教えることで、正しく対応すれば減らしていけます。うれしくて飛びついてくる愛犬はかわいいのですが、来客に飛びついたり、子どもやお年寄りを転ばせそうになったりと、困る場面も多いですよね。飛びつく理由から、やめさせる方法、そしてやってはいけないNG行動まで解説します。

飛びつきをする犬の心理とおもな理由

飛びつきをする犬の心理とおもな理由

犬が飛びつく理由を知ることが、やめさせる第一歩です。「なぜ飛びつくのか」を、まず見ていきましょう。

  • うれしい・興奮している…帰宅時の歓迎など、うれしさが爆発して飛びついてきます。いちばん多い理由です
  • かまってほしい・要求…「遊んで」「抱っこして」「見て!」という気持ちのアピール
  • 顔に近づきたい…犬は本来、あいさつで相手の顔に近づこうとします。人の顔は高いので、飛びついて近づこうとするのです
  • 飛びつくと反応がもらえる(学習)…飛びつくたびに、かまわれたり声をかけられたりすると、「飛びつけばいいことがある」と学習してしまいます

とくに最後の「学習」がポイント。悪気なくかまってしまうことで、飛びつきが強まっていることが少なくありません。だからこそ、対応の見直しが効くのです。

飛びつきが招く転倒やケガの事故に注意

飛びつきが招く転倒やケガの事故に注意

飛びつきは、人を転ばせるなど思わぬ事故につながるため、放っておけない行動です。「うれしいだけだから」と油断できないのが、飛びつきの怖いところです。

とくに危険なのが、人を転倒させてしまうこと。小さな子どもやお年寄りは、犬が飛びついた勢いで転んで、ケガをすることがあります。また、飛びつきの拍子に爪が当たって傷ができたり、口が顔に近づいて咬傷事故につながったりすることも。犬の噛み癖が気になる場合は、あわせて対策しておくと安心です。大型犬はもちろん、小型犬でも、相手や状況によっては危険です。「うちの子は小さいから」「甘えているだけだから」と油断せず、早めにやめさせる練習を始めましょう。

飛びつきをやめさせる基本の方法

飛びつきをやめさせる基本の方法

飛びつきをやめさせる基本は、とてもシンプル。「飛びついたら無視、4本足で落ち着けたら褒める」——これを一貫して続けることです。

犬が飛びついてきたら、目を合わせず、声もかけず、体をくるっと背けて反応しないこと。「飛びついても、かまってもらえない(いいことがない)」と伝えます。そして、犬が4本足で床に立てたら、あるいは「おすわり」ができたら、そこですかさず褒めて、なでてあげます。「落ち着けば、かまってもらえる」と教えるのです。あわせて、帰宅時の出迎えや来客時は興奮させすぎないよう、落ち着いてから挨拶を。来客時は、リードをつけておく・ハウスで待たせる、といったコントロールも有効です。そして大切なのが、家族みんなで対応をそろえること。誰か一人が飛びつきにかまってしまうと、犬は混乱し、なかなか直りません。

柴田ママ
柴田ママ@shibata_mama
執筆者のひとこと

「無視」って、実は飼い主にとってけっこう難しいんですよね。うれしそうに飛びついてくる姿を前に、つい「よしよし」と言いたくなる。でも、そこをこらえて4本足を待つ。数秒の我慢が、いちばんの近道です。焦らず、家族で足並みをそろえて、が成功のコツですよ。

飛びつき対応でやってはいけないNG行動

飛びつき対応でやってはいけないNG行動

飛びつきへの対応では、よかれと思ったことがかえって飛びつきを強めてしまうこともあり、次の対応は避けましょう。

  • 大声で「ダメ!」と叱る…犬にとっては、声をかけられること自体が「かまってもらえた」ことに。興奮を高め、逆効果になりがちです
  • 膝で押し返す・手で押しのける…体に触れられると、犬は「触ってもらえた=うれしい」と受け取ることがあり、「もっと勢いよく飛びつこう」と誤解させてしまう、と指摘するトレーナーもいます
  • 飛びつきをあおる…興奮した声で「おいで〜!」と迎えると、飛びつきが習慣になります

共通するのは、いずれも犬にとって「飛びつき=反応がもらえる」につながってしまう点。叱るのも、押し返すのも、犬には「ごほうび」に見えることがあるのです。いちばん効くのは、あくまで「静かに無視して、落ち着いたら褒める」。地味ですが、これが確実です。

まとめ

犬が飛びつくのは、うれしさや興奮、かまってほしい要求、顔に近づきたい本能、そして「飛びつくと反応がもらえる」という学習が理由です。飛びつきは、人を転ばせる・咬傷につながるなど、事故のもとにもなるので、早めの対応を。やめさせ方の基本は、「飛びついたら無視、4本足やおすわりで落ち着けたら褒める」を、家族みんなで一貫して続けること。来客時はリードやハウスでコントロールを。逆に、大声で叱る・膝で押し返す・興奮をあおる、はNG。犬には「ごほうび」に見えて逆効果です。うれしい気持ちは受け止めつつ、「落ち着いてからあいさつ」を、根気よく教えてあげましょう。

「犬 飛びつき」についてのFAQ

Q. 犬が飛びついてきたとき、どうすればいいですか?

A. コツは、飛びついた瞬間の「無反応」です。目を合わせず、何も言わず、さっと体を横に向けて、飛びつきをやり過ごします。ここで名前を呼んだり「ダメ」と言ったりするのも反応のうちなので、ぐっと我慢。そして、前足が床についた瞬間、あるいはおすわりできた瞬間を逃さず、すかさず褒めてなでます。「飛びつきは無視、落ち着きはごほうび」のメリハリを、根気よく繰り返してください。

Q. 「ダメ!」と叱っても飛びつきが直りません。なぜ?

A. 叱っているつもりが、犬には「かまってもらえた」ごほうびになっているのかもしれません。大声や身振りは、興奮した犬をさらにヒートアップさせがち。実際、「ダメ!」と言うほど激しく飛びつく、という子は少なくありません。膝で押し返すのも、体に触れる=反応なので同じこと。遠回りに見えても、静かに無視して、4本足になったら褒める——この一貫した対応が、いちばん早く効きます。

Q. 来客のときだけ、ひどく飛びつきます。どうしたら?

A. 来客は犬にとって最高の刺激なので、ふだんより興奮しやすいものです。おすすめは、事前にコントロールしておくこと。来客が来る前にリードをつけておき、飛びつけない距離を保つ、あるいはハウス(クレート)で落ち着いて待たせる、といった方法が有効です。お客さんにも「飛びついても無視してね、落ち着いたらかまってあげて」と協力をお願いすると、より効果的。興奮が落ち着いてから、あいさつさせましょう。

Q. 家族の中で、私だけ言うことを聞いてくれません。

A. 飛びつきをやめさせるには、家族全員が同じ対応をすることがとても大切です。あなたが無視をがんばっていても、ほかの家族が飛びつきにかまってしまうと、犬は「この人には飛びついてOK」「時々はかまってもらえる」と学び、混乱してなかなか直りません。まずは家族で「飛びついたら全員が無視、4本足で褒める」というルールを共有しましょう。対応がそろうと、犬も分かりやすく、上達が早まります。

本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

柴犬のシロと暮らして10年。ペットホテル選びで何度も失敗した経験から、このメディアを立ち上げました。愛犬が安心して過ごせる預け先を、飼い主さんと一緒に探していきます。