犬の寝言や寝ながら動くのはなぜ?発作との見分け方をイメージできる記事のメイン画像

犬の寝言や寝ながらの動きは、その大半が、夢を見ているときの自然な生理現象です。眠っている愛犬が、足をピクピク・パタパタさせたり、「クゥーン」と小さく鳴いたり、口をモゴモゴさせたり——見ていると微笑ましいものの、「発作じゃないよね?」とふと不安になることもありますよね。その理由と、注意したい「発作」との見分け方を解説します。

犬の寝言や寝ながら動く理由|夢との関係

犬の寝言や寝ながら動く理由|夢との関係

犬が寝言を言う・寝ながら動く大きな理由は、睡眠中に見ている「夢」。カギを握るのが、「レム睡眠」という、体は休んでいても脳が活発に働いている眠りの状態。この間に、日中の記憶や経験を整理していて、その脳の働きが、寝言や体の動きとしてあらわれる、といわれています。

具体的には、次のような様子が見られます。いずれも、基本的には心配のいらない、正常な寝言です。

  • 足をピクピク、パタパタ動かす(走る夢を見ているのかも)
  • 「クゥーン」「ワンワン」と小さく鳴く、寝息が変わる
  • 口やヒゲ、まぶたがピクピク動く
  • しっぽを振る

とくに、子犬とシニア犬に多く見られます。子犬は脳や体が発達する時期で、シニアは睡眠時間が長くなるためです。あわせて犬が寝てばかりのときの見方や、犬が白目で寝る理由も知っておくと安心です。ただ、なかには寝言と紛らわしい「発作」もあるので、次にその見分け方を見ていきましょう。

犬の寝言と発作の見分け方のポイント

犬の寝言と発作の見分け方のポイント

犬の寝言と発作を見分けるカギは、「呼べば起きるか」「体が柔らかいか」の2点。次の表のポイントで見分けられます。

寝言(正常)発作(受診を)
呼びかけ名前を呼べば起きる呼んでも反応しない・起きない
体の様子柔らかい・力が抜けている硬直する・激しくけいれん
動き断続的で穏やか四肢を激しく漕ぐ・ガクガク
その他起きればケロッと元気よだれ・失禁・起きても混乱

ポイントは、「呼べば起きるか」「体が柔らかいか」。寝言なら、やさしく呼べば目を覚まし、起きればふだんどおりです。反対に、呼びかけに反応せず、全身が硬直したり、激しくけいれんしたり、よだれや失禁をともなったりするときは、発作の可能性があります。判断に迷うときや、発作が疑われるときは、その様子をスマホで動画に撮っておくと、診断に役立ちます。落ち着いてから、動画を持って動物病院を受診してください。とくに、けいれんが5分以上続く、繰り返す、というときは急ぎましょう。

柴田ママ
柴田ママ@shibata_mama
執筆者のひとこと

友人が、愛犬の寝言の足バタバタを見て「発作かも!」と焦ったことがあったそうです。でも、そっと名前を呼んだら、あくびをしながらむくっと起きて、いつもどおり。「呼べば起きる」を知っているだけで、あんなに慌てずにすんだのに、と話していました。見分けのポイントは、覚えておくと安心ですね。

寝ている犬を無理に起こさない理由

寝ている犬を無理に起こさない理由

寝ている犬を無理に揺すって起こさないほうがよい理由は、大きく2つ。

ひとつは、睡眠は、犬にとって体力を回復し、心を落ち着ける大切な時間だから。眠る前にくるくる回る仕草を見せることもあり、これも眠りへの自然な準備です。ぐっすり眠っているのを妨げるのは、避けたいものです。もうひとつが、びっくりして、反射的に噛んでしまうことがあるから(スリープアグレッションと呼ばれます)。深く眠っているところを急に触られると、犬は驚いて、とっさに口が出てしまうことがあるのです。とくに、小さなお子さんがいるご家庭では、「寝ている子には触らない」と伝えておくと安心。どうしても起こす必要があるときは、体には触れず、少し離れたところから、やさしく名前を呼んで、自分で目を覚ますのを待ってあげましょう。

犬の寝言・発作の見分け方まとめ

犬の寝言や寝ながらの動きは、その多くが、夢を見ているときの自然な生理現象で、心配のいらないもの。レム睡眠中に、脳が日中の記憶を整理する働きが、足のピクピク・パタパタ、小さな鳴き声、口やヒゲの動きとしてあらわれるものです。とくに、子犬とシニア犬によく見られます。ただし、紛らわしいのが「発作」。見分けのポイントは、「呼べば起きるか」「体が柔らかいか」です。寝言なら、やさしく呼べば起きて、ケロッとしています。反対に、呼んでも反応しない、全身が硬直・激しくけいれんする、よだれや失禁をともなう、というときは発作の可能性があるので、様子を動画に撮って、動物病院を受診してください。また、寝ている犬は、驚いて噛むことがあるので、無理に揺すらず、名前を呼んで起こしてあげましょう。

犬の寝言についてのよくある質問

Q. 犬が寝ながら足をバタバタさせます。大丈夫でしょうか?

A. ほとんどは、夢を見ている自然な寝言なので、心配いりません。犬はレム睡眠中に、日中の記憶を整理していると考えられ、その脳の働きが、足のピクピク・パタパタや、小さな鳴き声としてあらわれます。走っている夢でも見ているのかもしれませんね。見分けの目安は、「呼べば起きるか」。やさしく名前を呼んで、むくっと起きてケロッとしていれば大丈夫です。逆に、呼んでも反応せず、全身が硬直・激しくけいれんするときは、発作の可能性があるので受診してください。

Q. 寝言と、てんかんなどの発作は、どう見分けますか?

A. 「呼びかけへの反応」と「体の状態」で見分けます。寝言(正常)なら、名前を呼べば起き、体は柔らかく力が抜けていて、起きればふだんどおり元気です。一方、発作の場合は、呼んでも反応せず・起きず、全身が硬直したり激しくけいれんしたりし、よだれや失禁をともなう、起きても混乱している、といった特徴があります。判断に迷うときは、その様子を動画に撮っておくと、獣医師の診断にとても役立ちます。けいれんが5分以上続く・繰り返すときは、急いで受診してください。

Q. 寝言を言っている犬を、起こしてもいいですか?

A. できれば、無理に起こさないであげてください。睡眠は、犬が体力を回復し、心を落ち着ける大切な時間です。加えて、深く眠っているところを急に触ると、犬がびっくりして、反射的に噛んでしまうことがあります(スリープアグレッション)。悪気はなく、驚いての反応です。どうしても起こす必要があるときは、体に触れず、少し離れたところから、やさしく名前を呼んであげましょう。とくに小さなお子さんには、「寝ている子は触らない」と教えておくと安心です。

Q. 寝言が多いのは、何か問題があるのでしょうか?

A. 寝言が多いこと自体は、多くの場合、問題ありません。とくに、子犬(脳や体が発達する時期)とシニア犬(睡眠時間が長くなる)は、寝言が多く見られる傾向があります。夢をたくさん見ているのでしょう。ただし、寝言と発作は別もの。毎回のように苦しそう、激しくけいれんする、呼んでも起きない、といった様子があるなら、それは寝言ではなく発作かもしれません。その場合は、動画を撮って動物病院で相談を。ふつうの寝言で、起きれば元気なら、あたたかく見守ってあげてください。

本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

柴犬のシロと暮らして10年。ペットホテル選びで何度も失敗した経験から、このメディアを立ち上げました。愛犬が安心して過ごせる預け先を、飼い主さんと一緒に探していきます。