犬がおもちゃを持ってくる理由は?渡さない時の対処をイメージできる記事のメイン画像

犬がおもちゃを持ってくるのは、その多くが「遊んで」「見て」といううれしい気持ちの表れで、基本は微笑ましい行動です。お気に入りのおもちゃを口にくわえて、うれしそうにトコトコ。犬が飼い主のところに物を持ってくるのは、なんとも愛らしい光景ですね。ただ、持ってきても渡さない、うなる、という場合は、少し対応を考えたいところ。犬がおもちゃを持ってくる理由と、渡さないときの向き合い方、注意したい誤飲まで解説します。

犬がおもちゃを持ってくる理由と気持ち

犬がおもちゃを持ってくる理由と気持ち

犬がおもちゃを持ってくる行動には、次のような気持ちや本能が込められています。

  • 遊んでほしい・かまってほしい…「これで一緒に遊ぼう」というお誘い。いちばん多い理由です
  • うれしさ・自慢の共有…「見て見て!」と、お気に入りやうれしい気持ちを、飼い主と分かち合いたい
  • 褒めてほしい…持っていくと褒められた経験から、繰り返す(学習)。服やタオルをくわえて運ぶのと同じで、飼い主の反応が動機になります
  • 狩りの本能の名残…獲物を仲間のもとへ運んだ、祖先の習性の名残ともいわれます

とくに、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーなどの「レトリバー」は、名前のとおり回収が得意な犬種。撃ち落とした鳥を、傷つけずにくわえて運ぶ仕事をしてきたため、物をくわえて運ぶのが大好きです。犬種によって、持ってくる意欲の強さには差があります。いずれにせよ、持ってくるのは、愛情や信頼のこもった、うれしい行動です。

持ってくるのに、渡してくれないのはなぜ?

持ってくるのに、渡してくれないのはなぜ?

持ってくるのに渡してくれないのには、意味の違う2つのパターンがあります。見分けが大切です。

ひとつは、遊びの誘い(からかい)。「取れるものなら取ってみて!」と、追いかけっこを楽しんでいる、ごきげんな状態です。しっぽを振り、体もリラックスしているのが特徴。これは、正常な遊びなので、心配いりません。もうひとつが、「取られたくない」という所有欲(資源の独占)。おもちゃを守ろうと、体をこわばらせたり、低くうなったり、歯をむいたりします。こちらは、無理に取り上げると悪化するので、対応が必要です。次で、渡さないときの向き合い方を見ていきましょう。

柴田ママ
柴田ママ@shibata_mama
執筆者のひとこと

ドッグランで、ボールを得意げにくわえて走り回る子をよく見かけます。飼い主さんが追いかけると、うれしそうにさらに逃げて……。あれは「取られたくない」のではなく、「もっと遊ぼう!」のサインなんですよね。同じ「渡さない」でも、うなるのとは、気持ちがまったく違う。犬の表情や体つきを、よく見てあげたいものです。

無理に取り上げない|「交換」で教える方法

無理に取り上げない|「交換」で教える方法

渡してくれないとき、絶対に避けたいのが、無理やり口から取り上げることです。力ずくで奪うと、「取られる!」という気持ちを強め、所有欲(守る気持ち)が、どんどん強くなってしまいます。また、あわてて飲み込んで、誤飲につながる危険もあります。

おすすめは、「交換」で教える方法です。持っているものより魅力的なおやつを見せ、犬がそちらに気を取られて口を離したら、すかさずおやつと交換。そして「ちょうだい」「アウト」などの言葉をかけ、離せたら、たっぷり褒めます。「渡すと、もっといいことがある」と学べば、犬は喜んで手放すようになります。これを繰り返すと、「ちょうだい」で渡してくれるように。焦らず、遊びの中で楽しく教えていきましょう。うなりや威嚇が強い、噛もうとする、という場合は、無理せず、ドッグトレーナーや獣医行動診療科に相談してください。

誤飲に注意|危険な「持ってくる」のサイン

誤飲に注意|危険な「持ってくる」のサイン

誤飲は、持ってくる行動でもっとも注意したいリスクです。持ってくること自体は微笑ましいのですが、おもちゃの部品や、拾ってきた小さなもの、靴下やタオルなどを、遊んでいるうちに飲み込んでしまうことがあります。飲み込むと、のどや胃腸に詰まって、手術が必要になることも(物を噛む・誤飲にも注意)。

ふだんから、飲み込めるサイズの小さなものや、壊れやすいおもちゃは、与えない・出しっぱなしにしないことが大切です。また、くわえたものを持って、そわそわ歩き回る、隠そうとする、飲み込もうとする、といった様子があれば、落ち着いて「交換」で出させましょう(追いかけると、あわてて飲み込むことがあります)。もし、飲み込んでしまった疑いがあるときは、様子を見ず、すぐに動物病院に連絡してください。何を・いつ・どのくらい飲んだかを伝えられると、対応がスムーズです。

まとめ

犬がおもちゃを持ってくるのは、その多くが「遊んでほしい」「見て(うれしさの共有)」「褒めてほしい」という、愛情や信頼のこもった、うれしい行動です。とくにレトリバーなど、回収が得意な犬種は、持ってくるのが大好き。持ってくるのに渡さないときは、2パターンあり、しっぽを振ってリラックスしているなら「もっと遊ぼう」の遊びの誘い、体をこわばらせてうなるなら「取られたくない」所有欲です。所有欲の場合、無理に取り上げると悪化するので、より魅力的なおやつとの「交換」で、「ちょうだい」を楽しく教えましょう。うなりや威嚇が強いときは、専門家に相談を。また、部品や小さなものの誤飲には注意し、飲み込んだ疑いがあれば、すぐに動物病院へ連絡してください。

「犬 おもちゃを持ってくる」についてのFAQ

Q. 犬がおもちゃを持ってくるのは、どんな気持ちですか?

A. その多くは、「一緒に遊んで」「見て見て(うれしい)」「褒めて」という、うれしい気持ちの表れです。愛情や信頼のこもった、微笑ましい行動なので、心配いりません。祖先が獲物を仲間のもとへ運んだ、狩りの本能の名残ともいわれます。とくに、ゴールデンやラブラドールなどのレトリバーは、「回収」が得意な犬種で、物を運ぶのが大好き。持ってきたら、「ありがとう」と受け止めて、少し一緒に遊んであげると、犬も大満足です。

Q. おもちゃを持ってくるのに、渡してくれません。なぜ?

A. 2つのパターンがあります。ひとつは「取れるものなら取ってみて」という遊びの誘い(からかい)で、しっぽを振り、体がリラックスしているなら、これはごきげんな遊びです。もうひとつは「取られたくない」という所有欲で、体をこわばらせる、低くうなる、歯をむく、といった様子が特徴です。後者を無理に取り上げると、守る気持ちが強くなり、悪化します。より魅力的なおやつとの「交換」で、「渡すといいことがある」と教えていきましょう。うなりが強いときは、専門家に相談を。

Q. くわえたものを、無理に取り上げてはいけないのですか?

A. はい、力ずくで奪うのは避けてください。無理に取り上げると、「取られる!」という気持ちから、おもちゃを守ろうとする所有欲が強くなり、うなりや噛みつきにつながることがあります。また、あわてて飲み込んで、誤飲する危険も。おすすめは「交換」です。持っているものより魅力的なおやつを見せ、口を離したら、おやつと交換して褒めます。「渡すと、もっといいことがある」と学べば、喜んで手放すように。焦らず、遊びの中で「ちょうだい」を教えていきましょう。

Q. おもちゃを飲み込んでしまわないか心配です。

A. 誤飲は、注意したいポイントです。おもちゃの部品や、靴下、拾った小さなものなどを、遊ぶうちに飲み込んでしまうことがあり、のどや胃腸に詰まると、手術が必要になることも。予防として、飲み込めるサイズの小さなものや、壊れやすいおもちゃは、与えない・出しっぱなしにしないこと。くわえて飲み込みそうなときは、追いかけず(あわてて飲むことがあります)、落ち着いて「交換」で出させます。もし飲み込んだ疑いがあれば、様子を見ずに、すぐ動物病院に連絡してください。

本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

柴犬のシロと暮らして10年。ペットホテル選びで何度も失敗した経験から、このメディアを立ち上げました。愛犬が安心して過ごせる預け先を、飼い主さんと一緒に探していきます。