犬の肉球ケアの基本|乾燥・ひび割れと夏のやけど対策をイメージできる記事のメイン画像

犬の肉球ケアは、乾燥やひび割れ、夏のアスファルトによるやけどを防ぐために欠かせない、毎日の習慣です。肉球は、歩くときのクッションや滑り止め、地面の熱さ・冷たさを感じるセンサーの役割も果たす、大切な部分です。でも、意外とケアを忘れがち。ひび割れやカサカサ、指の間の赤みなど、トラブルも起こります。犬の肉球ケアの基本と、注意したいサイン、そして夏のアスファルトの落とし穴まで、解説します。

肉球ケアの前に知る役割とトラブルのサイン

肉球ケアの前に知る役割とトラブルのサイン

肉球は、ただのぷにぷにではありません。歩くときの衝撃をやわらげるクッション、滑り止め、地面の温度や感触を感じるセンサー、そして犬が数少ない汗をかく場所(体温調節)でもあります。この大切な肉球に、次のようなサインが出たら、ケアや受診のタイミングです。

  • カサカサに乾く、ひび割れる、ガサガサして硬い
  • 赤み、腫れ、できもの、出血、じくじくする
  • やたらと舐める・噛む(指の間もチェック)
  • びっこを引く、歩き方がおかしい、痛がる
  • 肉球の一部が、厚く硬く盛り上がる(過角化)

とくに、指の間(指間)は、蒸れて赤くなったり、炎症(指間炎)を起こしたりしやすい場所。よく舐める子は、指の間もめくって見てあげてください。

肉球の症状別|家庭ケアか受診かの見分け

肉球の症状別|家庭ケアか受診かの見分け

肉球の様子に応じて、家庭ケアでよいか、受診が必要かの目安です。

肉球の様子対応の目安
軽い乾燥・カサつき犬用バームで保湿・様子見
ひび割れ・出血・ずるむけ清潔にして受診(やけど・けがの可能性)
指の間の赤み・じくじく・よく舐める受診(指間炎・アレルギー・できものなど)
肉球が厚く硬く盛り上がる受診(過角化・ハードパッド・腫瘍など)

軽い乾燥なら、家庭の保湿でケアできます。ですが、ひび割れて出血する、指の間がじくじく赤い、しつこく舐める、厚く盛り上がる、というときは、やけどやけが、炎症、アレルギー、まれに腫瘍などのことも。自己判断せず、動物病院で相談してください。とくに、肉球全体が急に硬く厚くなるのは、感染症など全身の病気のサインのこともあります。

夏の注意|アスファルトの熱で肉球がやけど

夏の注意|アスファルトの熱で肉球がやけど

肉球ケアで、いちばん気をつけたいのが、夏のアスファルトによる、やけどです。真夏の日中、直射日光に照らされたアスファルトは、60度前後にもなることがあります。人は靴を履いていますが、犬は裸足。この上を歩くと、肉球がやけどを負い、水ぶくれや、皮がむけることもあるのです。

そこで、散歩の前に、かんたんにできるのが「手の甲テスト」。地面に、自分の手の甲を5秒間、当ててみてください。熱くて5秒間当てていられないなら、犬の肉球にはやけどの危険がある温度です。その時間の散歩は、避けましょう。夏は、早朝や、日が落ちて地面が冷めた夜に散歩の時間をずらす、日陰や土・草の上を選ぶ、といった工夫を。逆に冬は、凍結防止剤(融雪剤)で肉球が荒れたり、しもやけになったりすることも。散歩のあとは、足を拭いたり、洗い流したりしてあげましょう。

柴田ママ
柴田ママ@shibata_mama
執筆者のひとこと

散歩仲間のワンちゃんが、夏の夕方、まだ熱いアスファルトを少し歩いただけで、肉球を赤くしてしまったことがありました。「手の甲テスト」を教わってからは、みんな散歩前に地面を触るように。人の感覚では大丈夫と思っても、裸足の肉球にはつらい熱さなんだ、と気づかされました。

正しい肉球ケアのやり方と保湿のコツ

正しい肉球ケアのやり方と保湿のコツ

日ごろの肉球ケアは、むずかしくありません。

  • 保湿…乾燥やカサつきには、犬用の肉球バーム・クリームを薄く塗る。舐めても安全な成分のものを選びます
  • 足回りの毛のカット…肉球からはみ出た毛は、滑る原因に。フローリングで滑る子は、短くカットを
  • 散歩後のケア…足を拭く・洗う。夏の熱、冬の凍結防止剤、汚れを落とします
  • 指の間のチェック…蒸れやすいので、乾かし、赤みがないか見る

ここで大切なのが、「人間用のハンドクリームは使わない」こと。犬は肉球を舐めるので、口に入っても安全な、犬用のものを選んでください。人間用は、犬が舐めると体によくない成分を含むことがあり、また犬の皮膚に合わないこともあります。同じ理由で、成分のわからないもの、香料の強いものも避けましょう。「舐めても大丈夫か」を、選ぶ基準に。ぷにぷにの肉球を、健やかに保ってあげてください。

犬の肉球ケアと夏のやけど対策のまとめ

肉球は、クッション、滑り止め、温度センサー、汗をかく場所と、大切な役割をもっています。ケアの基本は、乾燥・カサつきには犬用バームで保湿、足回りの毛のカット、散歩後に足を拭く・洗う、蒸れやすい指の間のチェック。そして、夏のアスファルトのやけどには、とくに注意を。真夏の地面は60度前後にもなり、裸足の肉球はやけどします。散歩前に「手の甲を5秒当てて、熱くて我慢できないなら歩かせない」テストを習慣に。早朝や夜に時間をずらす工夫も有効です。ケア用品は、犬が舐めても安全な犬用を選び、人間用ハンドクリームは使わないこと。そして、ひび割れて出血する、指の間がじくじくする、しつこく舐める、厚く硬く盛り上がる、びっこを引く、というときは、やけど・けが・炎症・腫瘍などのことも。動物病院で相談してください。

「犬 肉球 ケア」についてのFAQ

Q. 犬の肉球がカサカサに乾いています。ケアは必要ですか?

A. 軽い乾燥やカサつきなら、家庭でのケアで整えられます。犬用の肉球バーム・クリームを、薄く塗って保湿してあげましょう。舐めても安全な成分のものを選ぶことが大切です。あわせて、フローリングで滑る子は、肉球からはみ出た毛をカットしたり、散歩のあとに足を拭いたりを習慣に。ただし、ひび割れて出血する、じくじくする、厚く硬く盛り上がる、しつこく舐める、痛がる、というときは、乾燥ではなく、やけどやけが、炎症、まれに腫瘍などのことも。この場合は、動物病院で相談してください。

Q. 夏のアスファルトは、どのくらい危険ですか?

A. とても危険です。真夏の日中、直射日光に当たったアスファルトは、60度前後にもなることがあり、裸足の犬の肉球は、やけどを負うことがあります。水ぶくれや、皮がむけることも。散歩の前に、自分の手の甲を地面に5秒当ててみて、熱くて我慢できないなら、その時間の散歩は避けてください(手の甲テスト)。夏は、早朝や、地面が冷めた夜に時間をずらす、日陰や土・草の上を歩く、といった工夫を。散歩のあとは、肉球に赤みや水ぶくれがないか、確認してあげましょう。異常があれば、受診を。

Q. 肉球のケアに、人間用のハンドクリームを使ってもいいですか?

A. 使わないでください。犬は肉球をよく舐めるので、口に入っても安全な、犬用の肉球クリーム・バームを使うことが大切です。人間用のハンドクリームには、犬が舐めると体によくない成分や、香料が含まれることがあり、また犬の皮膚に合わないこともあります。同じ理由で、成分のわからないものや、香りの強いものも避けましょう。「舐めても大丈夫か」を基準に、犬用のものを選んでください。塗るときは、薄くのばす程度で十分です。「舐めても大丈夫か」を基準に選べば、まず安心して使えます。

Q. 犬が肉球(指の間)を、しつこく舐めます。大丈夫でしょうか?

A. しつこく舐めるのは、なんらかの不快感のサインかもしれません。指の間(指間)は、蒸れて赤くなったり、炎症(指間炎)を起こしたりしやすい場所。ほかにも、アレルギー、できもの、とげや異物が刺さっている、けが、乾燥のかゆみなど、原因はさまざまです。舐め続けると、その刺激でさらに悪化し、じくじくすることも。まずは、指の間をそっとめくって、赤み・腫れ・傷・できものがないか見てあげてください。赤みやじくじく、腫れがある、舐めるのが止まらない、というときは、動物病院で原因を調べてもらいましょう。

本記事は、編集部や飼い主自身の経験・見聞きした情報をもとにまとめたものです。執筆者は獣医師ではありません。ペットの健康・病気・体調に関することは症状や個体差によって適切な対応が異なります。気になる症状がある場合や判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

柴犬のシロと暮らして10年。ペットホテル選びで何度も失敗した経験から、このメディアを立ち上げました。愛犬が安心して過ごせる預け先を、飼い主さんと一緒に探していきます。